オタゴン無法地帯

Vtuberオタゴンのブログです。動画にするほどじゃないけどツイートには長すぎることを書きます。

俺の童貞を奪おうとしてきた先輩を殺す

お前を殺す。

オタゴンです。Vtuberとして動画も出さず怪文書ばかり出している自分ですが、なんとこの度リアルイベントをさせていただくことになりました。

開催日は2/23の日曜日。場所は田園都市線三軒茶屋。20時スタートで飲み放題付きなので、三連休の真ん中に飲んで暴れたいという人はぜひ遊びに来てください。

主催としてお誘いをくれたのはお友達でVtuber大河内まくらさん。イベントをするにあたって「殺害予告以外ならなにをやってもいい」と言ってくれた心の広いお友達です。近日中に仕事をやめるらしく、この前飲みに行った時に「金がない。死にたくない」と涙ながらに語っていたのが印象的でした。次のイベントが成功しないとまくらさんは後がないんだとか。そんな時に力を借りるのがこんな緑色のバケモノで大丈夫なんですかね。初のイベントが人の命を背負ってるんだと思うとわくわくします。

さて、そんなリアルイベントの内容ですがずばり……

「映画版ビブリオバトルです。

ビブリオバトルとは参加者がそれぞれ本の紹介を行い、その中でいちばん読みたいと思う紹介をした人が勝ちというなんともオタクな勝負なんですね。それを映画でやっちゃおうぜというのが今回のイベントの趣向です。

参加者は僕、主催のまくらさん、お友達のVtuberげそにんちゃん逆坂こないさん、そしてpeeping holeさんです。この5人がそれぞれ映画を紹介し、観客の投票で一番を決めようというわけです。負けられない。

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話は変わるが、俺には今回ビブリオバトルに参加するやつにどうしても許せないやつがいる。

それが「peeping hole」という男だ。

俺はこの男を殺したい。

この男と俺の関係は、大学時代の先輩と後輩にあたる。このブログをいつも読んでくれている人なら察しがついたかと思うが、この男こそ“俺の童貞を奪おうとした先輩”だ。

詳しくは下記に貼るブログを読んでほしいと思うが簡単に説明すると、この男は童貞である苦悩を吐露した俺に対し、ヤれる女を紹介してやる代わりにその童貞喪失を撮影させろという無茶苦茶な要求を過去にふっかけてきやがった悪逆非道な先輩なのである。お前にあてがわれた女なんか抱いても屈辱しかねえよ……。

otagon.hatenablog.com

今でこそアニメや映画に少しだけ詳しいオタクとして名前を売っている俺だが、そもそもその知識の大半は大学時代に先輩に教えてもらったものの受け売りだ。大学時代、俺はずっと先輩の後ろをついて回る金魚のクソだった。先輩がタイラー・ダーデンで俺はそのオマケ。

先輩は顔が良くて女にモテるが、俺はバケモノで女に見向きもされない。

先輩は映画にもアニメにも詳しいが、俺はその知識量に勝てない。

先輩は去年に院の修論を提出したが、俺は去年に大学生活五年目にして大学をやめて高卒になった。

俺と先輩はいつも一緒だったが、その立場はいつだって対極だ。先輩はいつも俺が欲しいものを全て目の前でかっさらっていく。交流を深めていくほどに俺たちの間にある溝はどんどん深くなっていく。そのくせこの男は、俺が童貞だと苦悩するとまるで見下すかのように「女をあてがってやるから童貞喪失を撮影させろ」などと言う。どう考えても俺を辱めようとしているとしか思えない。俺は必死にお前に追いつこうとしているのに。人を見下しやがって許せねえ。どうせ俺のことなんて、モテなければ知識もないオタクがカスみたいなVtuber活動やってるんだって思ってバカにしてるんだろ? 

話を今回のリアルイベントに戻そう。映画ビブリオバトルの参加者は俺とまくらさん以外は公募での参加で、先輩は自分から俺のイベントに乗り込んできた。参加者募集の告知をした時、先輩はものの数分で参加表明のリプライを俺に送ってきた。

思わず「そう言うと思った」とかっこつけたリプを返した俺だったが、内心はもう動揺と葛藤でぐちゃぐちゃだった。こいつと映画紹介で勝負して勝てるわけがない。俺がVtuberとして色んな活動をしてやっと誘っていただけた俺がメインのイベントなのに、それもまたこの男に全部持っていかれる。

間違いない。俺には確信がある。この男は俺のイベントに乗り込んで俺より面白い映画紹介をして、俺のイベントをめちゃくちゃにするつもりなのだ。この男はいつもそうだ。突然横から現れて俺のプライドをズタボロにして、なに食わぬ顔をして去っていく。

そもそもVtuberを始めたのだって、先輩のいない場所にいけば先輩から教えてもらった膨大な知識をまるで俺が元々知っていたかのように喋られるからという最悪な理由からだった。俺は先輩のオマケじゃない場所に行きたかった。

先輩がいない場所でなら、俺は誰かの先輩になれる。

先輩の横で誰かと映画の話をする時、俺は先輩の知識を復唱するbotでしかない。先輩が知っていいて俺が知らない事はあっても、俺が知っていて先輩が知らないことはない。映画ビブリオバトルだって、先輩が出るとなると話せる候補の映画が一気に減る。俺にこんな先輩がいるなんてみんなに知られたくなかった。

先輩はずっと俺のVtuber活動を見てきて、映画でもアニメでも小説でも、いつも自分の受け売りばかり喋っていて情けない男だと俺を鼻で笑っていたに違いない。絶対にそうだ。

この記事を書いている今、世間はちょうどバレンタインデーだ。どうせ先輩は俺がこうして惨めに記事を書いている瞬間にも、女にチョコを貰いまくっているに違いない。ちくしょう。

実は昔、俺も一度だけ女の子から手紙付きのチョコを貰ったことがある。

その時の手紙とチョコの入っていた箱は、今でも大切に保管し、HGのギャンとグフのガンプラの横に飾ってある。もちろん義理だが。

その人も大学時代のサークルの先輩で、一つ年上の映画と小説が好きな、素敵な感性を持っている人だった。あとすごく美人だった。俺がその人の誕生日に好きな映画だと言っていたプラトーンのDVDを渡したら、とても喜んでくれたのを未だに覚えている。

だが、その人はいつも先輩と一緒にいた。その人と会う時は必ず先輩もそこにいた。俺はそれがどうしても悔しかった。結局俺は、先輩の後輩だったからその人と仲良くなれただけだった。俺は先輩がいなければ、その人からチョコを貰えなかったに違いない。その事実がどうしようもなく哀しい。

先輩は、俺のたった一つ女の子からチョコと手紙を貰った思い出にすら付着する。

第59話 ちょこっと解決☆チョコポップ探偵

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そして去年の夏、俺はさらに惨めな思いを奴に味合わされた。その日、俺は仕事終わりにそのまま先輩のところに泊まりにいく予定だった。だが仕事は思った以上に長引き、到着は一時間ほど遅れそうになっていた。その時、先輩はやけに俺に「何時につく?」「早くしろ」と俺を急かすようなことばかり言ってきた。何か様子がおかしい。そう思いながらもだいぶ遅れて向かっている時、突然LINEに先輩から動画が届いた。

その動画には、俺にチョコをくれたその人が映っていた。

顔を見たのは数年ぶりだった。

先輩が俺に早く来いと言った理由。それはその人も先輩のところに来ていたからだったのだ。だがその人には終電があった。結局、俺がついた頃にはその人の終電の時間になってしまい、数年ぶりの再会なのに俺は帰り際に少し話すことしかできなかった。

先輩はサプライズか何かのつもりだったのかもしれない。でも先輩は、俺にずっとその人と会うということを隠していた。そして俺がそれを知らない間、ずっと二人だけで話をしていたのだ。結局、俺たちは二人と一人だった。俺は疎外されていた。俺だってもっと早くそのことを言ってくれていれば、仕事なんか放り出してその人に会いに行ったのに。

結局、その人と会えたのは今の所その時が最後となってしまっている。俺はもう一生、初めてチョコと手紙をくれた女の子に会うことはないかもしれない。その最後の思い出にすら、先輩の大きな影が差し込んで俺を苦しめる。

俺の人生の何もかもが、先輩に収奪されていく。

だが、いつもそうやってやれると思うな。

今回のイベントは、今度こそ俺のものだ。たとえ先輩が映画紹介をしようと、主役は絶対に俺だ。お前には譲らないし、渡さない。

今回のビブリオバトルで、俺は必ず先輩に勝つ。

そうでなきゃ、Vtuberになった意味がない。アイツに勝ちたくて俺は怪獣になった。この醜くて出来の悪い3Dの緑色のバケモノは、お前をぶっ殺すために生まれたんだということを教えてやる。

おい先輩、聞いてるか?

お前には三軒茶屋で死んでもらうからな。

二度と映画の話ができない身体にしてやる。

いつか地獄の釜の底で、このオタゴンの名前を思い出せ。

友達の家でPornhubにあるVRChatのエロ動画を見た元旦

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俺を元旦に泊めてくれた友達のげそにんちゃん

結局、2019年は何も上手くいかなかった。

三年前に今の仕事を始めてからというもの、年が明ける前はいつも“今年も何も成し遂げられなかった”という溜まった汚れのような敗北感だけを感じてきた。じゃあ仕事を始める前は毎年輝かしい年明けを迎え、決意と希望に満ち溢れていたのかというと、もちろんそんなことはない。

いつも仕事は上手くいかねえし彼女できねえし童貞だし、その上2019年は中身が男性のVR美少女に構ってもらえないというハードSFな悩みまで抱えるようになってしまった。VRに逃げてきたのに、俺はそこでも非モテでキモオタで人類における残念賞の枠であるということを突きつけられてしまった。俺は2020年になったらどこに逃げればいいのだろうか。

クソみたいな悩みにうだうだ言ってたせいで、今年は映画もほとんど見られなかった。数少ない俺の素晴らしい部分もゆるやかに崩れ始めている。大学時代は年に300本以上見てた俺が見たら泣く姿だ。でも大学時代の俺が最高だったのかとそういうこともなくて、あの時はただ見るために見ていただけで純粋に映画が好きだったわけじゃない。俺は映画好きな俺が好きだった。俺はどこに行ってもこんな奴なんだ。

晦日の夜、俺は友人であるVtuberのげそにんちゃんの家に泊まりに来ていた。げそにんちゃんは異常なほどにバンドデシネ、つまりフランス漫画に詳しいVtuberの友達で、今年はよく彼の家に遊びに来ていた。彼の部屋にはバンドデシネの原著が山のように積まれており、そこへ来るたびに俺は自分も頑張らなければと襟を正すような気持ちになれた。ちなみに俺は痛風持ちで、げそにんちゃんは不整脈。俺たちは共に23歳だ。

 

げそにんちゃんの家でパーティーなど、特に何かをしようというわけではなかった。ただ俺は年末年始に親戚の集まる実家にいたくなかった。そんな理由で泊まりたいと言う俺を、げそにんちゃんは快く受け入れてくれた。親には仕事の人に誘われてどうしても行かなきゃいけない会がある、と適当な嘘をついた。最低だと思う。

晦日の夜から年明けにかけては、ひたすらにゆるやかな時間だけが流れていた。いつでもできるような雑談をしつつ、俺とげそにんちゃんはお互いに抱えた作業を進めていく。豪勢な食事や酒があるわけでもなければ、そもそもテレビも部屋にないので年末感はまったくない。ガキつかも紅白もどこ吹く風という感じだし、そもそも俺は痛風持ちなので豪勢な食事ができない。俺たちは心地よく社会から隔絶されていた。年明け10分前ほどに、そろそろ年が明けるということに気づく。

「あーげそにんさん、そろそろ年明けっすよ」

「そーっすね」

「あー明ける、明けっ……」

「あっ、明けた」

「あー、明けちゃいましたねえ」

といった風に、俺たちは年明けという茫漠すぎる記号に対してひたすらに無抵抗だった。その線を踏みこえる準備も気概もなく、俺たちは2019年をだらだらと抱えたままここに来てしまった。その後、日の出なども見ることなく、ただ眠くなったので俺たちは寝た。

次の日、げそにんちゃんがお雑煮とちょっとしたおせちを出してくれた。

げそにんちゃん手作りの豚肉と白菜と餅の入ったお雑煮は、白だしが効いていて美味かった。俺の家の雑煮といえばれんこんやらごぼうやら里芋やらが泥臭いまま放り込まれ、その上味付けは最小限という老人の病院食のような雑煮で、とにかくこれが嫌いだった。畑の土を溶かしたような味がする汁の中に餅が無残に放り込まれ、これが特に最悪だった。この雑煮を食うだけで年明けというのは老人が執着する謎の儀式であることを思い知り、俺はそれに強制的に付き合わされているのだという憂鬱な気持ちになった。

でもげそにんちゃんの作った若者の雑煮を食っている時、俺は23歳にして初めて年明けを自分のものにしたような気がした。何かが良くなっていくように思える味だった。

1/1の昼間、げそにんちゃんがフランス漫画の資料を漁る横で、俺はPornhubを開いて「VRChat」と検索していた。VRCのエロ動画がそこに存在しているらしいという噂をツイッターで見かけたのだ。その行為は俺が友人の家でエロ動画を見る異常者となることを意味していたが、そこに向き合わなければ俺は2020年と戦えない気がした。ここで逃げれば、俺は一生2019年の最悪な俺のままになってしまう。だから戦う。絶対にエロ動画を見なきゃいけない理由がある日が、人生にはある。俺は元旦の友人の家でそれを迎えたのだ。ここでVR美少女のエロ動画を見たとして揺るがない自分になれれば、何かが変わっていけるかもしれなかった。

俺は強靱な意思をもってその動画を見た。だが結局、俺は意思を固めた程度で何かに立ち向かえるような人間ではなかった。それを忘れていた。動画を見た俺は絶望に頭を抱えた。詳細は伏せるが、その内容を俺のコンプレックスを大いに刺激するものだった。こんなこと簡単にできて動画までアップしているような連中がいるのに、それに比べて俺の情けない悩みはなんなんだろう。

世界から疎外されているという強烈な感覚に、友人の家ということも忘れてうーあー呻いた。最悪だった2019年に足を掴まれ引きずられているような気がした。VR美少女のエロ動画を見て呻く俺の姿は、さぞ狂人のそれだっただろう。しかしげそにんちゃんはそんな狂人をガン無視して、ひたすらにバンドデシネを読み込んでいた。その距離感が心地よかった。2020年の元旦からこんな悩みに苦しむ自分の全てが嫌だったが、げそにんちゃんのそんな態度だけが俺を救ってくれた。

2020年1月1日。AKIRAブレードランナーも、過去になっていた。

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)

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ひとしきりVRCのエロ動画を見て死にたくなった俺は、こんなことではいけないとフタコイ オルタナティブの11話「燃える二子魂川」フリクリの4話「フリキリ」を見た。やはりいつ見てもイカファイヤーをバイクで追い抜く恋太郎や場外ホームランをぶちかますハル子の姿は俺に勇気をくれる。どちらもオールタイムベストなアニメの中の一本だ。こういう節目にはよく見返しているし、何度見ても発見がある(ちなみにこの2話は『野球』という部分で繋がるポイントがあるのでセットで見るのにオススメだ)。

うだうだ言ってるだけでは何も変わらない。男はバイクに乗って走らなきゃいけないし、打席に立って本番でバットを振らなければならないのだ。そのためには、悔しい気持ちがある時ほど研鑽を積まなければならない。来年こそ恋人をゲットして仕事でも大成功して最高の男になる。そんな決意を込めて、俺は大江健三郎の短編を三本読んだ。墜落した飛行機に乗っていた黒人兵を家畜のように飼育する子供たちを描いた「飼育」が特に良かった。黒人兵の強靱な肉体に閉塞した自分自身を打破する何かを見出す主人公の少年の視線が、残酷な瑞々しさをもって描かれており、俺にはその少年が俺自身に重なるような気がした。

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 翌日、つまり今日。昼過ぎまで寝た俺は15時ごろに起きてから機動戦士ガンダムSEEDの10話「分かたれた道」を見た。そうして昨日頑張ろうと決意したばかりなのに結局何もしていない自分に気づき、せめて少しでも怠惰に抵抗しようとこのブログを書いている、というわけだ。

今日のブログの最後に、今年の抱負を書き残しておこうと思う。抱負など決めるのは正直あまり好きじゃないが、こうしてブログにはっきり書き残して一年間意識し続けるなら意味があるような気がする。俺は抱負というものを決めるくせに一週間かそこいらで忘れてしまう自分になるのが嫌だ。俺は次に書く言葉に、せめてこの一年だけは相応しいと思える生き方がしたい。

「美味いもん食って、マブいスケ抱くために生きる」

仁義なき戦い 広島死闘篇に登場するヤクザ、大友勝利のセリフに「わしら美味いもん食ってよ、マブいスケ抱くために生まれてきとるんじゃないの?」というものがある。今の俺は痛風だしモテないが、そういうギラギラした夢を諦めたくはない。そのために映画を見て、アニメを見て、本を読む。2020年はそんな風に生きていこうと思う。結局去年までと変わらない気もするが、何も決めずに生きるよりマシだろう。

そんなわけでみなさん、2020年もオタゴンをよろしくお願い致します。あけましておめでとうございました。

仁義なき戦い 広島死闘篇

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オタゴンのクリスマス日記

・24日(クリスマス・イブ)

前日の夜から家で仕事してて、気が付いたらクリスマスイブになってた。

朝10時、仕事終了。息抜きにツイッター見てたらVRChatにオタサーの姫がいるらしいというツイートが目に飛び込んでくる。その存在にとてつもない恐怖を感じる。震える理由は冬の寒さだと自分へ必死に言い聞かせたがダメだった。怯えの正体。それはオタサーの姫みたいな奴にまず一番に騙されるのは俺自身だという揺るがない確信。自分のこういう部分、とても信頼できる。性欲に囚われてイカレ女に従属させられるの怖すぎる。イブの朝日はオタサーの姫という恐怖を俺に運んできた。

 お昼、コンビニおでんを多めに買い込んでプチ贅沢な昼飯にしながら映画を見る。貧民なので想像できる範囲の贅沢がコンビニおでんの大人買いしかなかった。飲み物は酒にしたかったが炭酸水で我慢。痛風じゃなかったらカップ麺とチキン、それにポテチを買ってたと思う。23歳で痛風の俺におでんの大根は暖かく優しい。汁が染みていた。

山戸結希の「おとぎ話みたい」「5つ数えれば君の夢」を連続で見る。2本目は初見。

「おとぎ話みたい」のクライマックス、モノローグと音楽とダンスで情報量がラーメン二郎みたいになっててだいぶバカ盛りな映画な印象。最初見た時はあんまそう思わなかったけど。でもそういうとこが好き。なにより尺が一時間以内というのが素晴らしい。長い映画ムリなので。

おとぎ話みたい ~LIVE FOREVER Ver.~ [Blu-ray]

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「5つ数えれば君の夢」はポエムバトル映画だった。会話の中に勝ち負けのあるシーンが多い。口語として不自然だとしてもみんな会話に勝つためにポエムを喋ってる。すれ違う瞬間の「大丈夫だよ、私がいるから」って一言に「ねえ、高木くん今日も来てないみたい」で返すとこ気持ちよかった。あと兄貴が好きな女子高生が心象風景の中で小学生のコスプレしながら恋心を吐露するシーンも良い。女子高生がランドセル背負って髪もおさげにして泣きながら「私、料理も洗濯も掃除もなんでもできるよ。女の人がやること、全部やるよ」って言ってるのめちゃエロかった。夜の打ち合わせまで少し寝る。

5つ数えれば君の夢

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夜、新宿で打ち合わせ。相手が初見の人かつ一対一だったから緊張したけど良い人で安心。久しぶりに一回も恐怖を感じることなく打ち合わせを終える。イブなので世界が俺に少し優しかったっぽい。そのまま二人でゴールデン街に呑みに行く。最後に行ったの三年前くらい。文壇バーに連れてってもらった。なんとなくゴールデン街の大人っぽい雰囲気が落ち着かなくてあんま行ってなかったけどこの日は楽しかった。また行きたい。ゴールデン街を一人でも楽しめるようになったら俺は大人になれる気がする。

帰宅してVRChatにログインした。いくつかのワールドを巡るが、どのインスタンスもクリスマスということで人が多い。俺は以前から回線が弱すぎるせいで人が多いインスタンスに行くと声が相手に聞こえなくなってしまうという症状に悩まされている。回線に声を奪われる俺はさながらVR人魚姫だ。人魚姫オタゴンです。いくつかのインスタンスを回ったが、諦めていつものホテルのワールドをフレオンで立てた。するとVRChatで唯一俺と同じ痛風持ちのフレンドが遊びに来てくれた。彼は二回も発作を経験しているそうだ。俺より発作一回分お兄ちゃんだね。お兄ちゃんと楽しい痛風トークをする(イブの夜)。共に病気に立ち向かう心強い兄と慕ってるけど痛風の治療には飲酒! 民間療法!」とか言ってるので信用ならない。明け方に寝る。

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いつものワールドにて

・25日(クリスマス)

13時に起きて動画編集を進める。年内には動画一本出したい。なら今ブログ書かずに編集を進めるべきでは?

夕方から仕事の打ち合わせ。10人くらいの大所帯なので胃がぶっ壊れそうになる。相変わらず痛風の話でイジられまくる。現実でもVRCでも痛風の話しすぎて自分と痛風の境目がわからなくなってきた。俺が痛風痛風が俺。痛風アイデンティティになりつつある。こんな自分になるために生まれてきたわけじゃない。打ち合わせそのものは滞りなく終了。

そのままのメンツで忘年会。魚介の美味い店だったが何を食ったらヤバいのかわからんのでウーロン茶とサラダでヴィーガンと化す。忘年会ほんと苦手。肩身が狭いし何時間も喋ることに気を使わなきゃならん。多分仕事で実績がいくつかできると楽しくなるような気がする。今の俺には酒の席で喋る権利になるようなものが何もない。メンツの中で俺がいちばんカス。仕事の実績っていうのは人間として接触し交流する価値の証明だと思う。発話する価値のある人間になりたい。

忘年会でおっさんの一人が年越しは沖縄の島で過ごすって嬉しそうに話してた。何回か離島に通っているらしく、俺にそこで撮った綺麗な写真を何枚か見せてくれる。どうしても黙り込んでしまう俺に気を使わないでいい話を振ってくれる優しい人だ。でも俺はおっさんのスマホに映るこの世とは思えない空と海への羨望に死にたくなる。俺はどこにも行けない。若者には可能性があるとおっさんたちは言う。でもクリスマスの夜になんの用事もなく仕事の忘年会に泣く泣く参加している時点で、俺の可能性の全ては終わりな気がする。俺には何もない。おっさんは脱出する。俺はここにいるしかない。ここにいる限り俺はウーロン茶しか飲めない。クリスマスに食べるサラダなのに、野菜の苦みが気になって仕方ない。おっさんが痛風で何も食えない俺のためにわざわざ注文してくれたサラダだった。

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 忘年会が終わったのは結局24時すぎで、もちろん終電はなかった。ひたすらウーロン茶飲んで死にたくなってたらクリスマス終わってた。VRChatにも行けない。

打ち合わせに一緒に出てる先輩的な立場の人、Uさんが自宅に泊めてくれるというので彼の車に乗る。俺は家の場所的に都内から帰る終電が早い。だから水曜の打ち合わせの帰りは、よくUさんの家に泊めてもらっていた。Uさんは妻子持ちなのに俺を快く泊めてくれて、Uさんの奥さんも朝は俺のぶんまで朝食作ってくれたりする。暖かい人たちだ。感謝してる。なんでこんな良くしてくれるのか不安。いつか恩返ししないといけないのが怖い。毎週平日の夜~朝にかけて円満な家庭に面の皮厚く上がり込んでしまう俺、今度やるポン・ジュノの「パラサイト」みたいで絶対よくない気がする。Uさんの車に揺られながら少し寝る。最初は緊張したけど、今はUさんの車の助手席で眠れるくらいには気負わずに接することができるようになった。謙虚と厚顔無恥のちょうどいい境目がわからない。

Uさんは寝室で寝るため、朝までUさんの部屋に一人で過ごす。Uさんの部屋は広くて綺麗で居心地も良い。寝ても良かったがせっかく居心地のいい場所にいるので朝まで映画見ることにする。涼宮ハルヒの消失交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」を見た。

「消失」は数年ぶりに再見。クリスマス映画なのでこれを選んだ。長尺はムリってさっき書いたけど消失の2時間40分は特例。アニメだと余裕で耐えられる。長門が入部届渡すとこ何度見ても萌える。令和のクリスマスの夜、俺は萌えという感情を思い出す。クライマックスの心象風景のとこ編集かっこいい。長門のか細い手から離れて改札の向こう側に行くカットすごく勝負してる。キョンのモノローグで語られる世界改変の理由以上のものが明らかに長門の中には存在しているような演出で、その塩梅が絶妙。もしかしたらキョンの考えは何もかも見当違いかもしれないけれども、だからこそ最後の長門の「ありがとう」の一言がすごく豊かになってる。その前の「雪……」で名前呼んでるのかと一瞬だけ思わせるのも良い。再見してよかった。多分この正月休みにもう一回くらい見る。

涼宮ハルヒの消失

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 「ポケットが虹でいっぱい」はここ一か月で見るの三回目。内容見るっているより心を休めたい時にとりあえず垂れ流す感じ。京田知己ツイッターでアドゥレセンス黙示録めっちゃ好きって言ってるの見てからなんとなくこの映画の見方がわかった気がする。多元変奏曲もハイエボ1もアネモネも一貫してる。テレビ版のカットを流用してるのにレントンエウレカを取り巻く世界の形はまったく変質してしまっているのが良い。好きなシーンは中盤のレントンエウレカが戦闘中の月光号の中で決意を固めてからニルヴァーシュspec2が出撃して追っ手の敵を殺しまくるまでのとこ。戦闘中のコクピット内の様子を一切見せてないのがクール。下手に決死の表情見せるより音楽とアクションだけでやった方が死闘になる場合もあるってことがよくわかる。

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい

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アニメ見ながらうーあー言ってたら朝が来た。孤独だった。クリスマスが終わった。

 

〇26日(普通の日)

楽しい日だったのでこの日も日記に起こす。

始発の時間になったのでUさんの家を出る。バスは無かったので駅まで30分ほど歩く。

帰りの電車で最終話が先日更新された「ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ」を見る。最終話だけ見ようと思ったが気が付いたら1話からイッキ見してた。1話5分なので家に帰る前にギリ見終わる。何気に今期でいちばん毎週楽しみにしてた作品かもしれない。編集が暴力的で良い。12話でUltra Spiralをほぼフル尺で流したかと思ったら突然キラメク未来がかかるとこ脳筋で最高。派手なシーンに印象が引っ張られがちだけど、7話のエックス→オーブ→ジードとそれぞれのダークネスとの戦いをカット割らないで見せきるのとかすごくキマってる。

朝、帰宅。今年最後の仕事を出かける前に終わらせる。

夕方、地方から来た友人と新宿で待ち合わせ。東京を案内する約束だった。友人は映画好きなのでまずは「新宿フラックス」に連れていく。映画とSFがモチーフのバーなのでオタクとのお出かけで迷ったらここに連れてくるようにしてる。映画のキャラクターやタイトルを言うとそれでカクテル作って出してくれるのが楽しい。俺はメニューの先頭にあった『レイ』と『ポー』をノンアルで注文。美味くないが不味くもなくて2回は頼まない、EP9みたいな味で再現度が高いと思った。アルコール飲みたくて発狂しそうになる。新宿フラックス、万が一会話が止まっても映画の予告が大画面で垂れ流されてるのでその話すればよくて楽。良い感じに飲み食いできたので移動する。

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新宿フラックス

高田馬場に移動して早稲田松竹でレイトショーの恐るべき子供たちを見る。1950年、監督はジャン・ピエール・メルヴィル名画座に行ったことがないとのことだったので色々あった中からこの回に案内した。他のとこは半年前くらいの映画をかけてるところばかりで、良い感じに古めの作品をかけてくれてるのがここしかなかった。27日から新文芸坐のレイトで「ブルース・ブラザーズ」がかかってたので一日遅ければそっちに連れてってた。

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恐るべき子供たちは初見。ナレーションとセリフがバカ多くて速い。結構人が爆速で死んでいく。姉弟が喧嘩しながら一緒に風呂に入っていくシーンがエロい。ドアから漏れ出る水をめちゃエロく撮ってる。じょうろパクって逃げる俯瞰のカットが物を盗む罪悪感0で解放感しかないのに感動。カメラが逃げていく少年少女を追う術がなく静止してるみたいだった。メルヴィルは有名所のノワール映画しか見たことなかったので印象違いすぎてビビる。列車の中で弟の寝顔を見ながら絶叫する姉とそれに必死で理由付けするナレーションで爆笑。説明不能なシーンに神妙な説明的ナレーション付けると笑えることを再確認した。爆速ですっ飛んでいく列車がそれに拍車かけてる。バカでも見られる映画でよかった。友人も楽しんでくれたようでなにより。こうしてオタゴン東京オタクツアー終了。クリスマスには追いつけなかったけど楽しかった。24~25の48時間で何かを残さなければいけないクリスマス、理不尽なタイムアタックだと思う。クリスマスに乗れない俺は普通の日を普通に楽しくするしかない。

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〇27日(おまけの日)

友人のげそにんちゃんが不整脈になった。心臓がバグるって怖い。晦日の夜に泊まりに行く約束してるのでそれまでは死なないでほしい。俺の楽しい年明けのためにあと数日でいいから頑張ってくれ。楽しい正月にしたい。俺も痛風だし、げそにんちゃんは不整脈だし、なんか知らんけどみんな死ぬっぽい。

VRChatでVRレンタル彼女とデートした話

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23歳なのに痛風になってしまった。

原因は暴飲暴食。ツイッターに暴食する写真をアップしたり、VRChatで自分のフレオンに引き籠って泥酔していると、中身が男性の美少女たちがみんな俺を心配してくれた。

それが、たまらなく気持ちよかった。

VRChatの中身が男性の美少女は、悩みを吐露して甘えるには最高の相手だった。外見は可愛い美少女だけど、中身は男だから緊張することもない。さらには女声やボイチェンの人もいて、声も可愛い。可愛さがありながら、女性相手よりよっぽど理不尽に泣きついても許される感じがする。俺が勝手にそう感じているだけで、寄り付かれた方はいい迷惑なのはわかっている。でもやめられない。

仕事で嫌なことがあっても、みんなが俺に同情の視線を向けてくれるだけで、疲れとかしがらみとか不安とか、色んなものが撹拌されて溶けていく気がした。

でも、満たされない気持ちもあった。

みんなVRChat内で恋人を作ったり、私は関係ないですという顔をしながら隠れてエロいことをしている。

俺はその輪に混ざれない。

VRに来てまでこんなリアルと同じ悩み方したくなかった。

俺がVRの中身が男性の美少女に構ってもらうには、カラムーチョにマヨネーズぶっかけた写真や、ストロングゼロの500の缶が3本並んだ写真SNSをアップロードするしかない。9%の酒が俺に優しい美少女を召喚してくれる。

こんな友達を利用するような真似をして、俺は最低だ。不幸を気取っているだけで、本当はずる賢くて卑小で醜悪な俺。そして23歳で痛風持ち!

こうして俺のVRChatは、夜ごとにホテルの狭い一室のワールドに閉じこもって、酒を飲んで愚痴を垂れるだけの最低な時間になっていった。夢に溢れる仮想世界の最悪な使い方。HMDを付けることすら稀になり、最近はデスクトップで入ることがほとんどになっていた。ベッドに寝転がって画面も見ず、酒を飲みながら眠る。それが俺のVRChat。 俺はただただ、VRChatで誰かと密に触れ合うことに飢えていた。

そんな時、俺はVRCレンタル彼女の存在を知った。

「この小さな、平べったい、いや、丸いかもしれないけれど、とにかく生まれついて死ぬまでへばりついていなければならない地面を離れて、未知に、永遠に向かって。外へ! 太陽系の中の塵の一片、宇宙の一原子にすぎないちっぽけな地球から、外へ!」

フレドリック・ブラウン「天の光はすべて星」より

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葛藤の末、俺はその場所で“彼女さん”を待っていた。

時刻は22時。DMで何回かやりとりをし、俺がインバイトを飛ばす約束になっていた。俺が「二人で話がしてみたい」と依頼したら、彼女さんは快く引き受けてくれた。VRCレンタル彼女では今のところ料金を取るということもなく、依頼はまるで友人同士の約束のようにするすると決まっていった。

待機していたワールドは、オーロラに包まれて宇宙を漂う湖のような場所だ。二人きりで話すには丁度いい広さで、控えめに輝く星空やひっそりと立ち並ぶ木々がどこか静謐な空気を感じさせる。いくつか彼女さんを迎えるためのワールドを血眼になって探した上で、この場所を選んだ。慣れないワールドに、久々のVRで俺は緊張していた。

俺はこれから、VR彼女と二人きりになる。

恋愛へのテンションを高めようと、銀杏BOYZの「ぽあだむ」を聴きながら彼女さんを待った。俺がいつも脳内に架空の彼女を思い浮かべる時に聴く歌だが、今日は違う。

 

俺には一つ、目標があった。

“VRCレンタル彼女に、頬にキスをしてもらう”

規約の書かれたnote( https://note.com/vrc_girlfriend/n/ne4a8d71ef8d8 )には「ちゅーはほっぺまで!」と明確に記されていた。

それは俺にとっての福音だった。ほっぺなら、アリなのである。

「ちゅーはほっぺまで!」

ああ、なんと甘美な響きなんだろう! 俺は“ほっぺ”に“ちゅー”がされてみたい!

しかし、そうなると一つ問題があった。

俺のアバターだ。

俺は普段、2m越えの怪獣のようなアバターを使っている。怪獣のアバターでキスをしてもらえるような雰囲気に持ち込むというのは、3分で12機のドムを撃墜しろと言われているようなものだ(困難であるということのたとえ)。美少女アバターもないわけではないので、ここは最初からそれを使うという選択肢もあった。

でも俺は、そうしなかった。それはなんだか、逃げているような気がした。

“オタゴン”である以上、例えレンタルであったとしても、彼女と呼ぶ人の前では俺は怪獣でなければならない。それが俺なのだから。手軽に美少女になっていちゃいちゃしようなんて軟弱な逃避を、俺はしない。

俺は怪獣、相手は美少女。俺はどんな時だって諦めないし、絶対に逃げもしない。

モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる。

そうして意気込む俺の前に、彼女さんが現れた。

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「はじめまして~VRCレンタル彼女の人です!」

彼女がなんと言っていたかは、ここからはうろ覚えで書く形になってしまう。しかしその声の活発さに溢れた、無邪気な雰囲気のかわいらしさは忘れもしない。身長は想像よりも一回り小さく、外にハネた明るい茶髪と合わせて無邪気な子犬のような女の子だと感じた。好奇心を携えたピンク色の瞳で見上げられると、心臓を掴まれたようにドキリとしてしまう。少し落ち着きのない様子で揺れている立ち姿にも、自然体で素直なかわいさがあった。

そうして出会った瞬間、俺は早くも後悔していた。

彼女さんと俺のアバターの身長差が大きすぎる。俺がモビルスーツなら彼女さんはオーラバトラーといったところか。これでは彼女と顔や視線を近づけて会話するドキドキさが味わえない! 今すぐ怪獣のアバターをやめて美少女になりたいが、会って早々にそんなことを考えているのがバレればドン引きされるに違いない。もう引き返せない。後悔する時間はない。俺は戦うしかなかった。

挨拶を交わしながら、俺はどこかでそれっぽい言い訳を見つけて美少女のアバターになることを決意する。こんなことなら怪獣のアバターなんか最初から使わなければよかった。

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サイズ比

俺が決意に拳を握りしめていると、彼女さんの方が最初に話題を振ってくれた。

「実はオタゴンさんのこと、前から名前は知ってたんですよ~。それでどんな人なんだろうと思って、小説読ませてもらいました!」

「ええっ!?」

第一印象が最悪になってしまった。俺は自分がどんなものを固定ツイートにしていたかを忘れてしまっていた。

「文章上手ですね! すらすら読めちゃいました」

彼女さんが読んだ俺の小説とはVRChatを題材としたもので、簡単に言えば主人公が中身が男性の美少女に恋をしてオナニーを繰り返すというものだった。

せめて彼女さんと連絡を取る前に固定ツイートから外しておくべきだった。俺は取り返しのつかないことをしてしまった。彼女さんは無邪気に俺の文章や表現に感心したと言ってくれたが、罪の意識は重くのしかかる。

「お喋りでもワールド巡りでも、したいことあれば言ってくださいね。今日はたくさん遊びましょう!」

彼女さんはとても気の回る人で、今回のデートの間はずっと俺がどうしたいのかというのを最優先に考えてくれていた。俺はまず会話がしたいと伝え、最初になぜVRレンタル彼女を始めたのかについて聞いてみた。

「それ、毎回必ず聞かれるんですよ~」

彼女さんは元々VRCで一対一のコミュニケーションを取るのが好きで、そのために何をするか考えた結果レンタル彼女を始めたのだそうだ。彼女さんは縮こまるように恐縮し、予想以上の反響があったことへの驚きを語ってくれた。

「まさかこんなに反応あるなんて~ってびっくりしちゃいました」

正直に言えば、レンタル彼女という名前は現実において良い印象が持たれにくい言葉だ。だから過剰な反応をしてしまう人がいるというのもわかる。事実、俺もその存在を知った時は多いに動揺した。

「なんだかイメージより喋りやすくて安心しちゃいました。色々ツイートしてたから、偵察とか品定めみたいな感じで来られたらどうしようって……」

VRCレンタル彼女を知った時の俺のツイートはいくつか読まれていて、それが余計な警戒心を抱かせてしまったようだった。申し訳なさでいっぱいになる。

「それで……今日撮る写真とかって、アップしちゃって大丈夫ですか?」

俺のフォロワーの中には、俺がレンタル彼女のサービスを使おうものなら失望するという反応をする人もいくらかいた。彼女さんはそれに気を使ってくれているようだった。

俺は内心、葛藤していた。

この思い出を心の中だけに留めるか、しっかりと記録し感想を残すか。

最初はみんなにバレずに良い思いだけしたいという方が強かったが、彼女さんとの出会いがその心境に変化を及ぼしていた。

彼女さんは、俺のツイートに警戒心を感じながらもこうして依頼を断ることなく会いに来てくれて、さらには俺の小説まで読んでくれた。ここまで歩み寄ってくれようとする人とのデートを無かったことにして、安寧だけを享受しようとする姿勢が俺にはどうしても正しいとは思えない。VR非モテを拗らせてVRCレンタル彼女に逃げ、その事実からも逃げるなんて最低だ。

俺はその迷いを、正直に彼女さんに伝えた。

「じゃあ、最後に決めましょっか。会った人には、最後に必ず確認するようにしてますから!」

そう言って、彼女さんは俺に笑いかけてくれる。俺と彼女さんは、24時には解散しようと約束した。俺は二時間で決断し、頬にキスをしてもらえなければならなかった。

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「今度生放送で映画の話されるんですよね? 映画好きなんですか?」

映画好きVtuberたちによるコラボ生放送を数日後に控えた俺に彼女さんがこう聞いてくれたことから、まずは映画の話になった。

俺は勝利を確信した。

彼女ができたら俺がまずやりたかったこと。可愛い女の子と映画の話をする。俺が求め続けたもの。それが今、人生で初めて俺の目の前に顕然と表出している!

「まあ映画は……“ちょっとだけ”好きですね」

彼女さんが俺の太刀打ちできないハードコアシネフィルである一抹の可能性を考慮し、そう答えた。「VRChatでレンタル彼女やってます! 好きな監督は小津安二郎成瀬巳喜男で、よく行く映画館は神保町シアターです!」なんて言われようものなら、俺はそんな人の前で映画好きを名乗れない。

「え、じゃあ最近見た映画で面白かったのってなんでした?」

瞬間、思考が加速する。

最近見た映画。そう言われて俺は数日前に見た「TOKYO FIST」を思い出す。公開、1995年。監督、塚本晋也。今年の夏に初めて見て以来、何度か見返していた。

 

ここで嘘をついて、もっと話題の広がりそうな映画を選択するという手もあった。でもそれは俺の理想とする“彼女との会話”ではない。それに見ていないと決まったわけじゃない。「TOKYO FIST」は未見でも「鉄男」あたりなら知っている可能性も高い。

塚本晋也のTOKYO FISTです」

気がつけば俺はそう答えていた。

「え、どんな映画なんですか?」

「確か90年代半ばくらいの公開で……」

「あっ、じゃあ結構古い映画なんですね〜どんなお話なんですか?」

90年代の邦画が、古い……?

俺は動揺しながらTOKYO FISTを説明しようとする。やはりもっと無難な映画の名前を出すべきだった。しかもTOKYO FISTは内容をかみ砕いて説明するのが非常に難しい。

「つまりボクシングなんだけどこの映画においてボクシングというのはスポーツというより過剰に暴力的な殺人であり、塚本晋也の映画は常に都市と肉体を描いていることから考えるなら、殺される可能性のあるリングに上がるという選択を取ることは肉体を保有していることの証明なんですよ……」

「へ~すごい面白そう! 詳しいんですね!」

彼女さんはふんふんと言いながら俺の映画の話に耳を傾けてくれる。これが、彼女というものなのか……。可愛い声の美少女が俺の映画の話に楽しそうに聞いてくれる。人生で初めての、俺が求め続けてきた時間。彼女さんが相槌を打ってくれる度に、社会のあらゆる残酷さと薄情さに晒されて冷え切った魂の底が温められていくような心地になる。この時、俺は確かに救済されていた。

いくらか映画の話をした後で、俺は思わず口走ってしまう。

「なんかこういうの、彼女っぽいですね……」

「えっ?」

彼女さんの割とガチ目な“えっ?”という反応に俺は思わず「じょ、冗談ですよ~!」と帰す。彼女さんも「で、ですよね~」と笑う。彼女っぽさを感じていたの、俺だけだった……。

ちなみに彼女さんの好きな映画はバタフライ・エフェクトだそうなので、これからVRCレンタル彼女さんと話そうという方は事前に見ておくと良いと思います。

その後も彼女さんに俺の痛風を心配してもらったり(レンタル彼女に痛風の心配をされるの人生の最底辺感ある)、彼女さんのアバター改変や自作アクセサリーの話を聞かせてもらったりと、自分のアバターの話をしたり、ツーショットを撮ったりと優しい時間を過ごした。

会話の中で緊張しまくる俺に、彼女さんは「オタゴンさんって喋りやすいですね!」と笑いかけてくれた。ああ、美少女がこの俺に喋りやすいと言ってくれることがあるなんて。あの瞬間、俺は世界の全てに肯定されていた。

×   ×   ×

そうしてしばらく雑談した後、どこか他のワールドに移動しようという話になった。ワールドは一つおしゃれな場所さえ準備していれば問題ないと高を括っていた俺は完全に膝から崩れ落ちたが、彼女さんが行ってみたいワールドがあるという話になりなんとか難を逃れた。

これからレンタル彼女さんに会おうという人で俺のように「完璧なデートを演出してみせるぜ!」という人は、回るワールドを予め想定しとくとかっこつけやすいと思います。

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彼女さんが案内してくれたのは広いスキー場のワールドだった。カラっと晴れた日差しに照らされたかのように、透き通る白さの雪が一面に広がる。この広い、広いスキー場に俺たちは二人きりで立っていた。「私をスキーに連れてって」を思い出してアガる。オタゴンがサンタクロース♪ 間違いない。このVRに広がる銀世界が、俺たちのカップル感をぶちアゲてくれている。スパロボで例えるなら地形適正Sで命中率と回比率に上方の補正がかかってる感じだ。

彼女さんもここに来るのは初めてということで、流れるゴンドラや山の上の大きな雪だるまに興味津々という様子だった。かわいかったです。

さっそく二人で“いっしょに”ゴンドラに乗ることになる。二人でゴンドラに乗るとかいうカップル感の高すぎるイベントなど、恐らく俺の人生で二度とない。なのに俺は乗るのに失敗して、彼女さんを一人で送り出す形になってしまう。一人でゴンドラに乗ってる時はショックで自殺しようかと思ったけど、昇っていったところで彼女さんが笑顔で手を振りながら迎えてくれたのでやっぱり生きることにした。こんなに嬉しいことはない。まだ僕には帰れる所があるんだ……。ララァには、いつでも会いに行けるから……。

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ゴンドラで昇った先にはスキー板とストックがあり、これを使ってスキージャンプができるとのことだった。

瞬間、ひらめきの閃光が俺の脳にスパークする。

「怪獣のアバターだとギミック上手く作動しないことあるんすよね~」

俺はすかさず、そんな適当な嘘をついて美少女アバターとなる。昔は確かに怪獣アバターで椅子に座ろうとすると突然ワールド外に吹っ飛ばされることなどがあった。しかし今はフレンドの超蔟さんにボーンなど諸々を調整してもらったので、そんなことは一切ない。超蔟さん嘘ついてごめんなさい……。あまりにも自然な流れで美少女となった自分に心の中でガッツポーズしつつ、フレンドへの罪の意識に苛まれる。情緒不安定か?

「ええ~素敵な改変ですね。かわいい~」

美少女となった俺の目の前に彼女さんが近づいてくる。身長もほぼ同じになり、その顔を直視することになる。無邪気に俺の改変を褒めてくれる彼女さんの視線に心臓の鼓動が跳ね上がる。距離感が近くなり、さらに彼女っぽさのぶちアガりを感じる。

×   ×   ×

ストックを前後させるほどに、視界が勢いよく加速する。

VRとはいえ、雪山を駆け降りる高揚感が全身に駆け巡る。

ジャンプ台の先端が迫り、気づけば身体は宙へと吹っ飛んでいた。

瞬間、視界いっぱいに広がっていく青空。

その綺麗さに、思わず心を奪われた。

VRで未知の体験をする感動を、その青さが思い出させてくれた。

最近のVRChatでの俺は酒を飲んで狭い部屋に閉じこもるばかりで、こんなにギミックのあるワールドに来るのは久しぶりだったから。

スキージャンプを終えた俺に、彼女さんはこう言ってくれた。

「来れてよかった~! ありがとー!」

同じ体験をして、同じように感じていることが嬉しかった。

その後、俺たちは一緒にリフトに乗ってスキーを楽しみ、雪だるまやツリーの前で写真を撮った。そうしていると、24時はすぐにやってきた。あまりにも短すぎる2時間だった。

「最後にまた、ツーショットを撮ってもらっていいですか?」

俺がそう聞くと彼女さんは快く「もちろんです!」と言って俺の隣に立ってくれた。怪獣のアバターの時と違い美少女アバターでは身長がほぼ同じなので、横に並ぶと彼女さんの声に左耳をくすぐられているような気分になる。近づく横顔と頬。俺は何も言えず、写真を撮り終える。

「今日撮った写真、アップして大丈夫ですか?」

この期に及んで少し迷ってしまう自分が情けない。

「大丈夫です」

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VRChatを始めた時、特に理由もなく自分は変われたような気がしていた。HMDを被ってアバターを纏った俺はVtuberで人気者で友達がたくさんいる男で、現実のひたすらに仕事ができなくて将来に展望のない男じゃない。そうだったはずなのに、結局は“モテない”という現実と同じ孤独と寂しさに自分から囚われてしまった

俺は数日前、5年間も在籍していた大学をやめてしまった。

まともに通ったと言えるのは最初の1年だけだった。だからVRCレンタル彼女を借りる時も、正直ヤケになっていた。俺は大学もまともに卒業できない社会の落伍者だから、VRChatという場所にまで逃げたあげくレンタル彼女なんてものに救いを求めてしまうし、それはしょうがないことに違いない。

VRChatはいわば現実に対する偽物の世界だ。そんな偽物の中で、さらに偽物の彼女とデートをする。それは仮想の中の仮想だ。ここまで嘘が積み重なった中でなら、俺も何かが変わるかもしれないと思った。頬にキスをしてくれと言える男になれるはずだった。

でも結局、レンタル彼女は俺が思うほど嘘じゃなかった。普通にアバターの中には人間がいて、感情や意思があった。当たり前の話だ。2時間の中でそれを知ってしまうと、キスをしてくれなんて頼めるわけがない。

結局俺は、部屋に籠って酒に溺れて誰かに縋るようなダメ人間のままだ。構ってもらいたいくせに本当に言いたいことは何一つ言えない。そもそも会って二時間もない人間にキスをねだろうとするという人格を23歳で保持している時点で(しかも痛風持ち!)俺は生きてちゃいけないやつなんだ。俺は俺が嫌いだ。

別れ際、頬にキスをしてほしいと言えない代わりに、俺は彼女さんにこう聞いた。

「今日のこと、ブログに書いていいですか?」

「ええ!? ありがとうございます! もちろんです!」

VRの中でレンタル彼女を借りる。それは恐らく貴重な体験だけれども、こうして言語化しようとする人は少ないだろうと思う。仮想の中の仮想はという感覚は、こうして言葉に残さないとすぐに曖昧な記憶になってしまう気がした。俺は今日のことを忘れたくない。だから今、こうしてブログを書いている。そのためなら軽く褒めそやすような生ぬるいものじゃなく、本気で書かなきゃ意味がない。あと話題的にバズれそう。

「また連絡くださいね! ぜひぜひ遊びましょう~!」

彼女さんは俺がワールドから移動するその瞬間まで、笑顔で俺を見送ってくれた。

俺はいつも酒浸りになるホテルのワールドまで移動する。HMDを外して今日の事をひたすらにメモに取り、それからもう一度「ぽあだむ」を聞いた。それから俺は、この部屋から出て友人たちが集まるワールドへ遊びに行くことにした。

×   ×   ×

後日、彼女さんから連絡が来た。話した映画のタイトルを忘れてしまったたので教えてほしい、とのことだった。俺はデートしてくれたことへの感謝の言葉と共に「TOKYO FIST」のタイトルを教えた。

きっとこれから、俺は「TOKYO FIST」を見るたびに彼女とのことを、そしてツーショットの時にこっそり盗み見たその横顔を思い出すんだろう。

仮想の中の仮想でも、思い出は「TOKYO FIST」が本物にしてくれる。

先輩が俺の童貞を奪おうとしてくる

~前回のあらすじ~

どうも、23歳で実家暮らし体重115kgの成人男性オタゴンです。4000字かけて『セックスさせろ』って書いたら1800RTもされる結果になりました。しかもリプライ欄に見当違いな説教野郎共まで湧く大惨事に発展。でも殺意で性欲を忘れさせてくれたことには感謝しなければいけませんね。

otagon.hatenablog.com

これだけ拡散されたんだから複数回に及ぶ性交渉の機会が俺にも与えられるはず。間違いない。そんな時、先輩からとんでもないLINEが飛んできた。結論から言うと、俺は先輩に童貞を奪われてしまうかもしれない。

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AV出演強要の様子

俺が先輩と呼ぶこの人の性別は、もちろん男だ。もしかすると俺に女の先輩がいて、その人に迫られているという空疎な夢物語をこの記事の見出しから連想した人もいるかもしれない。だが安心してほしい。仮にそういう状況になっていたとしたら、俺はブログになんか書かずにこっそりヤっている。俺はセックスができない。だからしょうがなく文章を書く。

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ナニモンだよ……

大学の映画研にいた頃、俺は先輩に出会った。そして出会ってから5年ほど経った今でも仲良くさせてもらっている。

想像とは少し違ったかもしれない。だが“先輩が俺の童貞を奪おうとしてくる”という見出しに嘘はない。なんと先輩は謎の人脈でオタゴンとのセックスを了承する女性を見つけ出してきて、まるでショッカーが怪人を送り込むかのごとく俺に差し向けようとしている、というわけだ。恐ろしい話である。もちろん俺はその女性の名前も知らなければ顔すら見たことがないし、恐らく女性もブログ以外で俺のことは知らない。編集させろという口ぶりから察するに、先輩は俺の童貞喪失セックスで自主制作AVでも作りたいのだろう。端的に言って極悪すぎる。俺の童貞はアンタの玩具じゃないんだぞ。先輩にカメラを向けられながら童貞喪失なんかしたら心にド級PTSDを抱える可能性が高い。ベトナム帰還兵オタゴンが爆誕してしまう。

ローリング・サンダー HDニューマスター版 [Blu-ray]

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だが悲しいことに、あの記事を書いた後で俺に飛んできたLINEやDMの中で、確実にセックスに繋がると言えるのはこれだけだった。1800RTもされたのだから誰かが何かするだろう。みんながこう言った。俺に告白する人が現れるだろうと言った人もいた。俺はこの2週間、ずっとその言葉を信じてきた。お前らが忘れても、その無責任な言葉を俺は忘れなかった。1800RTという数字は、確かに俺が誰よりも愛されるべき人間であることの証明だったはず。それなのに告白どころか、俺に機動戦士ガンダムの1話を解説してほしいと懇願する美少女すら現れなかったのだ。もう何も信じられない。俺の文章は無力だった。

正直、この先輩からの申し出を受けてしまいたい気持ちが強い。たとえ心が壊れることになったとしても、俺はセックスがしてみたい。今、人生で最も近くに風俗ではないセックスがあるのだから。後は俺が覚悟を決めるだけ。でも同時に、俺には“先輩のおかげでセックスできた自分”を受け入れられない理由があった。それを知ってもらうためには、俺と先輩の出会いを語る必要がある。

最終話 宇宙(そら)を駆ける

最終話 宇宙(そら)を駆ける

 

先輩は俺が好きな映画を全て知っていたし、俺は先輩が好きな映画がほとんどわからなかった。

先輩は俺の二つ上の代で、サークル内でも珍しい他大学から参加している部員だった。だからなのか、他の部員に比べて先輩の纏う雰囲気はどこか特別に感じた。黒色に少しウェーブがかかった髪。メガネの奥の目は丸くぱっちりとして、年齢よりいくらか幼い印象を与える。童顔で痩せ気味。第一印象はいけ好かないサブカル野郎といったところ。身長は俺の頭一つぶん低く、一緒に行動するとよく俺の方が先輩だと間違われた。

まだ親交の少なかったある日、先輩は突然「一緒にドキュメンタリー映画を撮ろう」と俺を部室に呼び出した。それが初めての映画撮影だった。部室につくと先輩のほかに上級生の映研部員が一人だけ。俺は嬉しかった。先輩は一年生の中で俺だけを選んで呼んでくれたのだ。頑張らなければと意気込む俺に先輩がこれから撮る映画の内容を語った。

「過去に映研部員をいじめた奴を特定して、今から俺とお前で襲撃する。それでその様子を撮影する」

一気に震えが止まらなくなった。映画を撮るつもりが暴力行為の片棒を担がされようとしていた。なぜ俺を呼んだのかと聞くと先輩は「お前が一年の中でいちばん映画を見ているから」と答えた。えっそれ関係なくないですか。戸惑う俺をよそに先輩は部室に来ていたもう一人の映研部員にいじめられていた頃の話を聞き始める。やがてターゲットは現在、埼玉で建設作業に従事する労働者であることがわかった。先輩は泣きそうになる俺を連れて埼玉へと移動を開始。電車内でターゲットが打たれ強いこいとがわかってくる。工具に頭をぶつけて怪我したことを自慢するような奴だった。俺と先輩のオタクパンチと鋼鉄の工具、どちらが強力かは明白だった。このあたりから先輩も動揺し始めていた。俺たちの攻撃が通用しない可能性は非常に高かった。

「“タクシードライバー”って見たことあるか?」

先輩が突然俺に聞いてきた。これから暴力行為に赴こうというのになんでこの人は映画の話なんか振ってくるんだ? このままでは敵に勝てないと判断した先輩は俺にある提案をもちかけてきた。

「モヒカンにするぞ」

物理で勝てないなら見た目で脅せばいいというわけだ。よく考えれば本質的な問題は何も解決していないのだが、その時の俺には名案に思えた。俺たちはトラヴィスとなり我が同胞たる映研部員を辱めた仇敵に裁きの鉄槌を下すのである。俺と先輩はさっそく埼玉にある映研部員の実家に上がり込み、犬猫用のバリカンを借りて風呂場でお互いの頭を刈った。狂人二人を家に上げた側の気持ちを考えると申し訳なさでいっぱいになる。だが俺たちはモヒカンにするためだけに1000円カットに行く金すら惜しかった。

結局この後はターゲットに出会えず、お互いの頭をモヒカン刈りにし合う男たちの様子を映した怪映像だけが撮れ高として残った。今思うと本当にバトルにならなくてよかった。怖すぎる。その後の数か月、俺と先輩は大学内でモヒカン頭のまま過ごした。この一件が俺と先輩の絆を強固にした。モヒカンの絆だった。

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当時のオタゴンの頭部

それから俺は、破天荒な先輩の後ろをついて回って色々なことをした。大学の教室を借り、授業にも出ず朝から晩までプロジェクターで様々な映画を見た。先輩から借りた漫画や小説ばかり読んでいた。新文芸坐の戦争映画特集やアニメスタイルオールナイトに、バクシーシ山下の発禁をくらったAVの上映会にも行った。渋谷シネマヴェーラ早稲田松竹、目黒シネマや下高井戸シネマと、たくさんの名画座を二人で回った。初めてラブホに入ったのも、先輩と自主映画を撮るためだった。大学のミスコンのPV撮影も二人でやって、どっちの撮ったミス候補が票を取るかで勝負した。ここには書けないようなことをいくつもやった。何もかもが、先輩に教えてもらうまでは知らないことばかりだった。

先輩はいつだって俺にとってのタイラー・ダーデンだ。ここ最近、ミシェル・ウエルベック大江健三郎蓮實重彦を読むようになったのだって、実は先輩の影響だった。ロマンポルノも大学時代に先輩に教えてもらった。映画の趣味も本の趣味も、俺は先輩の猿真似をしているに過ぎない。

黒沢清岡本喜八増村保造小林勇貴岩井俊二平野勝之バクシーシ山下出崎統鶴巻和哉山田尚子湯浅政明も、先輩が好きだったから見るようになった。

先輩が褒めた映画を同じように褒める時、俺は絶対の自信に満ち溢れていた。逆に自分が好きだと感じた映画を先輩が好まなかった時、俺は足下が全部崩れるかのような不安に襲われた。いっそ先輩の触れる全てのコンテンツを俺も見聞きできればどれほど良かったか。でも現実は違う。俺は先輩の持つ含蓄の1割もモノにできてはいない。先輩の抑えている範囲は広すぎる。俺は先輩の劣化コピーだ。

俺は大学一年の頃から今までずっと、絶対に先輩に勝てないという敗北感を抱いて生きてきた。

先輩にあって俺にないものはたくさんある。まず先輩は女にモテる。とにかく先輩の周りには女が多い。顔も良くて知識の幅も広いので、当然と言えば当然だ。加えて様々な方面に顔が利いて、学もある。先輩の知り合いに会う時、俺はいつも先輩のオマケだ。

そんなにスゴい人なのに先輩は俺に優しいし、俺をリスペクトしてくれる。先輩の周りには俺より有能な人なんてたくさんいるのに。大学の時もそうだった。先輩はずっと俺を対等に扱ってくれた。俺を孤独から救って強くしてくれる。

でもそれが辛い。俺は色んな場所で自分の知識を話すけど、ほとんどは先輩が俺に話してくれたことの受け売りだから。みんなは俺をすごいと言うが、本当にすごいのは先輩の方だ。俺は先輩を憎いと思ってしまう。あいつさえいなければ、俺は俺の素晴らしさを信じることができる。俺はいつもあいつに与えられてばかりだ。悔しい。でも先輩がいなくなったらきっと、俺は今よりずっと弱くなる。

さて、ここまで書いて最後に「だから俺の童貞を先輩に渡すことはできない!」と高らかに宣言してこの記事を締められたらどれほどよかったか。これだけ負け続けた末に童貞まであいつに奪われたらと思うと悔しくてたまらない。それは本心だ。でも俺はそこまで思い切りの良い高潔で清廉な童貞ではない。というかそんな人間だったらそもそもこんなにブログ書いてまで悩まない。そう、100%絶対に先輩の手を借りずにセックスしてやるぜとぶち上げる自信が俺にはない! 独立独歩の道を歩む自分の背中を、俺はどうしても思い浮かべることができない! こういう時に一歩を踏み出すために俺はストリップに行ったはずなのに。女性の裸体は俺の世界をもっと鮮やかにしてくれるはずだった。しかし、女性器を見たところで心の弱さは守れないのだ。

「そりゃあね、僕だって考えたさ。その気になれば、毎週だって女は買えるだろう。土曜の夜なんてうってつけだ。そうすれば僕もようやくそれができるだろう。でも同じことをただでやれる男もいるんだぜ。しかもそっちには愛までついている。僕はそっちでがんばりたいよ。今は、もう少しがんばってみたいんだ」

ミシェル・ウエルベック『闘争領域の拡大』より

というか、何もかもがおかしい。

俺は初めて文章でバズった。みんなが俺の記事を面白いと言ってくれた。それなのに俺の現状はちっとも良くなってない。それどころか先輩が俺でAVを撮ろうとしてくるせいで俺の悩みは深くなるばかりだ。どうしてこんなことになる? 俺は少しでも何かを良い方向に変えたくてあの文章を書いたのに。結局俺の願いも望みも何一つ果たされない。何もかも無意味。全部が悪くなっていく。また頭をモヒカンにしたくなってきた。全部ぶっ壊したい。

バーチャル性生活という概念は必ず破壊されねばならない

“他人どもは、犬のように唾を顎にたらし腹を突き出してのこのこ走っているおれを見ていたが、おれにはかれらの本当に見ているのが、裸のおれであり赤面しておどおどするおれであり、猥褻な妄想にふけるおれ自瀆するおれ不安なおれ臆病者で嘘つきのおれであることがわかった”

大江健三郎『セヴンティーン』より

性的人間 (新潮文庫)

性的人間 (新潮文庫)

 

 先日このようなツイートが目に飛び込んできて、絶句した。

“バーチャル性生活”という奇怪な言葉が、まるで誰もが知っている事実かのように用いられている。“性生活”という言葉にはどこか『できていて当たり前』というニュアンスが含まれるような気がしてならない。というか『したことない人は、投票しないでリプ欄に好きなお寿司のネタ書いてって』というのは、モテない上に金が無くて回転寿司も食いに行けない俺のことをピンポイントでバカにしているのではないだろうか?

1000人以上がこのアンケートに回答したそうだ。つまり1000人以上が、ヤっている。俺はVRC内で性的な行為が行われていると噂程度に聞いたことはあったが、まさかここまで大勢の人間が“性生活”とやらを楽しんでいるとは思わなかった。

俺は大勢のVRCユーザーがこの話題に触れているのを見た。“バーチャル性生活”なんていう突拍子もない概念に、みんなが訳知り顔で言及していた。当惑する俺を独り残して、世界が回っていく感覚。俺は高校時代の教室を思い出す。

UN-GO會川昇脚本集 (ANIMESTYLE ARCHIVE)

UN-GO會川昇脚本集 (ANIMESTYLE ARCHIVE)

 

 會川昇の脚本集を読む俺の席の近くで、男子たちがこそこそと噂話をしている。アイツは童貞を卒業した、隣のクラスのアイツはヤリマンだ、誰と誰がヤッたらしい……。みんな曖昧に他人の話ばかりするくせに、自分が何をやったのかは絶対に明かそうとしない。爬虫類のような汚らしい目をして、他者の性事情に探りを入れる。

卑しい連中だと感じる。こういう話が聞こえてきた時、俺は決まってイヤホンをした。こんな話題に興味はないと、世界に向かって宣言するためだ。しかし、音楽をかけることができなかった。エロい話が気になったから。俺が部屋で家族に見つからないように一人こそこそオナニーしている時に、隣のクラスのあの子を抱いている奴がいるらしい。俺は自分の惨めさに泣きそうになりながら、それでも憎悪する連中の話から耳を離せない。俺はセックスに興味があった。それがみんなにはできて、俺には絶対にできないことだったから。

やがて20歳を過ぎて、“セックスができない”ということが俺の中で恐怖心を伴うようになった。正しく恋愛をして、正しくセックスをする人間になれない俺は社会不適合者ではないのか。俺は狂人なのではないか。恋愛をできないということがその証左なのではないか。

そんな時、VRChatに出会った。VRChatで怪獣のアバターを纏っている時は、こんな不安を忘れることができた。俺はVtuberで、人気者で、友達がたくさんいたからだ。

ここに集まるのは俺と同じ、発達障害ぎみで社会不適合なオタク連中なのだと信じていた。楽しかった。俺は承認欲求のままVtuberである自分を振り回した。

オタクとしての俺の知識を見せびらかすほどに、みんなが俺を評価してくれる。やっと、救われた気持ちになった。俺はずっと俺自身を評価されるべき人間だと思ってきた。一般社会にはびこる無教養でなんの面白みのない連中が、俺の凄さを理解できないだけなのだと信じていたから。全部が上手くいく気がした。

だが、変化が始まった。俺の周囲ではフレンドたちが次々と恋愛関係になった。そして、みんながエロいことをしているらしいという断片的な噂。俺はまた世界から弾き出される。みんながお互いに撫で合って癒しを得ているのに、俺は相変わらずアニメや映画の話をすることしかできない。

みんなリアルとは違う自分になって、幸せや癒しを享受していた。一方、俺はリアルでもオタクなのにVRでもオタク。こんな醜いオタクでなければ。何度もそう思ったはずだったのに。目立ちたくて緑色のバケモノになってしまったことが間違いだった。俺の逃げ場は世界のどこにも存在しない。 

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オタゴンです!

俺はいつも仕事が上手くいかない。だから疲れている。最近はHMDを付ける元気すらない。VRCでは自分のインスタンスに引きこもるばかりだ。

そんな中、先日VRCで友人とバーチャル性生活に関する話題になった。友人はどうやら相当“遊んでいる”らしく、興味を示す俺に行為中の動画を見せてくれた。言葉でのみ語らえるバーチャル性生活とはなんなのか。俺は幸せや楽しさを感じられない、ショボくて吐き気を催すような嫌悪できる映像であることを願った。

しかし、俺の矮小な願いは完膚なきまでに砕かれた。

詳細を書くことはできないが、みんながエロいことをしていた。俺は茫然とした。羨ましいと感じてしまったから。高校生活の時と同じ。みんな俺の目の前では平然としながら、きっちりと俺にはできないことをやっていたのだ。俺は俺が知らない間に、世界の外側に取り残されている。みんなができることを、俺だけが全然できない。VRの世界でならそんなことはないと信じていたのに。俺はいつの間にか、あの日の教室に引き戻されていた。俺はこんな気持ちになるためにVRに来たわけではなかったはずだ。

だいたい、何もかも間違っている。

フォロワー1000人にも満たなければちょっと可愛いアバター着てるだけの連中が恋愛してエロいこともできるのに、なぜフォロワー1500人チャンネル登録者1000人越えで人気者のこの俺がこんなにも苦しまなければならないのか? 俺の方が絶対に面白くてオタク的教養のある素晴らしい人間であることは明白ではないか。VRでの俺は、教室の隅で孤独に菊地秀行を読んでいたころの俺ではないはずなのに。今の俺には、間違いなく愛されるべき資格がある。俺を甘やかしてくれる美少女さえいれば、俺は今頃全Vtuberのトップに立っていたはず。俺はすごいやつだ。

妖魔戦線 妖魔シリーズ (光文社文庫)

妖魔戦線 妖魔シリーズ (光文社文庫)

 

思えば、大学二年くらいで行かなくなった映画研究会でもそうだった。俺は同期の中で誰よりも映画を観ていたし、頑張ってたくさんPVや映画を撮った。なのに彼女ができなかった。女はたくさんいた。まともに映画も見なければ撮りもしないような奴にだけ彼女ができて、俺は認められなかった。本当は映画なんか撮れなくてもいいから、彼女が欲しかった。

VRChatでもそうだ。俺が機動戦士ガンダムの第一話がいかに素晴らしいか解説してやっても、誰も俺にキスをしてはくれない! 俺がどんなにジョニー・トーセルジオ・コルブッチの映画について解説をしても、誰も俺を「すごいね」と言って抱きしめてくれない!! 俺を見ろ!! Witness me!! 昨日だって俺は風邪で痛む頭に苦しみながら、必死に蓮實重彦の『シネマの記憶装置』を読んで教養を身につけようとしていたんだ。でも蓮實重彦読んだって、誰も俺の手を握ってはくれない。そんなことわかってる。ていうか蓮實重彦ムズすぎる。文章そのもは面白いから読めても読解ができねえ。つまり、こんなに努力している俺に誰も添い寝してくれないVRChatは絶対におかしいのだ。でなきゃ今日までなんでこんなにアニメ見て映画見て本読んできたか意味がわからなくなってしまう。俺、なにか間違ったこと言ってますか?

シネマの記憶装置 新装版

シネマの記憶装置 新装版

 

最近はずっとこんなことに悩んでいるせいで、仕事も動画制作も全然手につかない。日がな一日、フレンドと一緒に撮ったスクショを見ながら妄想に耽ることしかできない。もしかしたらあの時、ああ言っていればもっといちゃつけたんじゃないかなどと考えてしまう。これを見ているフレンドのお前に告ぐ。お前と撮ったスクショもいつも見ているからな。自分だけ関係ないと思ったら大間違いだぞ。逃げられると思うなよ。俺、こんなこと書くから避けられるんだな……。

てかジオウの最終回はつまらねえし、スパイダーマンMCU離脱するし、山戸結希の『ホットギミック』見逃したし、保険の書類は面倒だし、金ないし、熱があって頭も痛いんだよ。しかも仕事が上手くいかねえ。全部中身が男性の美少女に構ってもらえないということが原因に違いないと思う。こうして俺は終わっていく。なんて惨めなんだ。もっと俺に構え。とにかくみんなが羨ましい。ああ、俺も最初から美少女アバターだったなら。みんなにもっと撫でられたい。エロいことがしたい。俺は性欲モンスターだ。捨て去りたかったはずのコンプレックスが、VRの世界でもまったく同じ形で俺の目の前に立ち現れている。俺はどこに逃げればいい?今年で23歳にもなるのに、こんな中学生みたいな悩みに本気で頭抱えてる童貞の自分が嫌すぎる。早く大丈夫になりたい。

大丈夫 (Movie edit)

大丈夫 (Movie edit)

 

でも、こんな俺にだってまだプライドがある。

これらの愚痴を鍵垢でも作って、限られた身内だけに垂れることだってできる。でも俺はそんなことしない。俺の知らないところで鍵垢を作って、その中で俺を仲間外れにしてエロい話してるクソ妬ましい連中と俺は違う。なぜなら庵野秀明が『スキゾ・エヴァンゲリオン』のインタビュー内で宮崎駿の『紅の豚』を“パンツを脱いでいない”と批判したことを、俺は知っているから。

庵野先生、俺はパンツ全脱ぎします。

俺は大学時代の同期すら見ているこのブログで、全てをぶちまける。少しでも多くの人間にこの文章を読ませ『キモい』と思わせることで、“バーチャル性生活”という言葉の品位そのものを可能な限り貶めてやる。少なくともこの文章を読んだ人間くらいは、“バーチャル性生活”という言葉を聞く度に緑色のバケモノの顔が脳裏を掠めるようにしてやりたい。これが俺の最後の抵抗だ。俺は自称Vtuberで中身が男の美少女に抱きしめてもらいたい23歳で実家暮らし体重115kgのオタク成人男性。俺を見ろ。

庵野秀明 スキゾ・エヴァンゲリオン
 

オタゴン活動一周年に寄せて&三大発表

オタゴンです。

なんと今日、5月5日はオタゴンがVtuberとして活動を開始してから一周年の記念すべき日なんですね。めでたい! 

こんなふざけたVtuberが1年で登録者1000人を突破して、あまつさえ活動を1年継続できてしまう……世も末ですね。これも日頃から僕を応援してくださる異質な趣向を持ったみなさんのおかげですよ。いつもありがとうございます。

というわけで、今日は2年目に突入するオタゴンから超・三大発表を行いたいと思います。

 

〇発表その1/欲しいものリスト公開

はい。乞食リストを公開します。1つ目から視聴者側になんのメリットもない発表を行ってしまった……ちなみに中身はこんな感じ。

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これが本物の乞食リストですよ。説明にもある通り、送っていただいたものはオタゴンが職場とかで食べる昼食になります。食費節約して実家を出る金を貯めるためですね。並んだ商品から俺の『生きたい』という意思が伝わってくるんじゃないでしょうか。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/Z4VOEVQQ4UVH?ref_=wl_share

というわけで、1つ目の発表は以上です。

EAT, KILL ALL

EAT, KILL ALL

 

 

〇発表その2/グッズ販売開始

はい。グッズの販売始めます。

https://otagon.booth.pm/

需要がない? そんなのはあなたたちの都合ですよね? 俺は他のVtuberみたいにグッズを売ることで有名人感を楽しみたいんですよ。視聴者の意見など知ったことではありません。

というわけで商品第1弾がこちらになります。

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名付けて『怪獣Tシャツ』

お値段2000円でございます。アクリルスタンドとかより実用性があって嬉しいですよね。普段使いできるデザインを心掛けました。こだわりの明朝体です。

好評であろうとなかろうと第2弾、第3弾とグッズは出していきたいですね。

というわけで、2つ目の発表は以上です。

 

〇発表その3/明日動画出します

はい。明日、新作動画を投稿しようと思います。

本当は今日出したかったんですけどね。編集が終わってないんですよ。動画編集はクソ。ちなみに1周年記念動画でもなんでもない、いつものオタク語り動画になります。本当は今編集してる動画は普通に出して、その後に1周年記念動画も作りたかったんですけど、結局編集が長引いちゃってですね。1周年記念日なのに、俺はなんでこんな言い訳ばかりしているんだ……

ちなみに次回の動画のヒントはこちら。今までよりはみなさんに馴染みのあるあのシリーズのお話をしようと思っています。

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というわけで、3つ目の発表は以上です。

 

〇最後に

以上が超・三大発表でした(なんか期待された方はごめんなさい……)。

こんな俺ですが多分来年もだらだらと活動は続けていくので、ゆる~くお付き合いいただければと思います。まだまだ1年、バーチャル人生はこれからですよ。仕事の愚痴を言って、VRChatでパンツ覗いて、たまに動画投稿して……そうやって生きていきたいですね。

『私らしく』自分らしく

『私らしく』自分らしく