オタゴン無法地帯

Vtuberオタゴンのブログです。動画にするほどじゃないけどツイートには長すぎることを書きます。

〔ネタバレ注意!〕『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』感想

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Vtuberなのに映画の感想を動画にしない、オタゴンです。まあ僕の大ファンなら映画の感想を喜々と話す緑色のバケモノを脳裏に思い浮かべられると思うので、そんな感じで脳内再生よろしくです。

というわけで仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』を見てきました。がっつりネタバレありの感想となるため、未見の方は注意です。

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なんと初日の初回。気合の入りっぷりに自分でもドン引きです。平成ライダーの映画に、過度な期待は危険だというのに……でも予告の出来も良かったし、前二作の平ジェネも面白かったし、ライダー映画では異例の上映時間100分だし、やってくれるのでは……見る前の期待値としてはそんな感じでした。

というか、そもそもライダー映画に対して大真面目に感想書くこと自体、なんか抵抗ありません? 俺だけ? ライダー映画にマジになるなんて……的なさあ。春映画みたいなのを量産する連中のやることだし。というわけでなるべく冷静に、かつ淡々と感想を垂れ流していきたいと思います。

 

〇総評

 ってことです。一言で言うなら『微妙』。もう少し具体的に言うなら『春以上、冬以下』です。やろうとしてることに実際のクオリティが届いてない様子が、見ていて虚しかったですね。前作『平成ジェネレーションズFINAL』の方が映画としても、特撮ヒーローものとしても数段上。まあアレは『エグゼイド』も『ビルド』も大森Pだったからできた作品みたいなとこあると思いますけど。

今作、白倉プロデュースだけあって、所々から溢れ出る“春の香り”が凄まじいんですよね。

なあ白倉。 『レッツゴー仮面ライダー』といい、『仮面ライダー3号』といい、お前ホントに仮面ライダーの歴史いじくり回すの好きだよな。似たような話で失敗してんだからさあ、少しは学ぼうぜ。『平成VS昭和』とか、『仮面ライダー1号』とか、そうやってすぐ仮面ライダーを総括しようとするところが、お前の悪い癖なんだって。こっちが何年お前の映画見せられてると思ってんだ? 俺は今回も、色んな意味で『やってくれる』って信じてたよ。そしたら見事、悪い意味で『やってくれた』よな。まあいいよ。別に怒ってない。怒ってないから。だって、いつものことだもんな。許せねえ。

というわけで、ここからは冷静に細かいポイントを指摘していこうと思います。

 

〇悪かったところ 

仮面ライダーWの扱い

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ここがいちばん許せねえ。ダブルアーマーが出るとか、アナザーダブルが出るとか、キービジュでも重要な立ち位置にいるとかで散々煽っといて、風麺のおっさんがライドウォッチ渡すだけってどうなってんだよ!

(まさか風麺のおっさんがライドウォッチ渡すわけじゃないだろうな……)と思ってたら、本当に渡したの見せられた時はマジでスクリーンに火を点けそうになりましたね。アナザーダブルの正体もわかんねえし、風都タワーは悪の要塞にされるし……暴徒と化したダブルのオタクが東映を襲撃してもおかしくない内容でしたよね。 俺は別に怒ってませんけど。

というか今作のレジェンド枠である『クウガ』『電王』『W』のうち、なぜか電王だけがめちゃくちゃ優遇されてますよね。『覚えている限り、存在は消えない』っていう、今作のテーマの根幹に関わってるし。まあその理由は明白で、この中で『電王』だけが白倉P作品だからなんですけどね。まーた白倉か。

まあクウガはマイティキックとかBGMで、まだ見せ場がありますよ。なによりこういうヒーロー映画らしすぎる作品に、リアルさを追求したクウガは合わないし。あれくらいでも、まあ十分やってくれたと思います。

でもWだって、今作にめちゃくちゃ相応しいライダーじゃないんですか!? Wは平成ライダーで初めて、ヒーローらしい『観衆の声援を受けて戦う見せ場』を『AtoZ』でやった作品なわけでしょ!? で、今作は『ライダーを覚えている人がいる限り、ライダーはいる』ってのが、テーマなわけじゃないですか。それはWで描かれた仮面ライダーWというヒーローは、風都の人々に信頼されているからこそ存在できているものである』ってことと同じでしょ!? なんでその話をやらないの!? そのための100分だろ!? 時間旅行で兄が弟がなんてやってる場合じゃねえんだよ! おい! 聞いてんのか!?

俺だって別にオリキャスを出せって言ってるわけじゃないんだよ。オリキャスがいなくたって、できることはたくさんあるわけじゃん。

例えばね!? 今回出てきた新イマジンに『フータロス』っていますよね? 意味深に『フー(風)』なんて文字が入ってるから、俺はあれがWに何か関係あるんじゃないかと睨んでましたよ。なんなら『フータロスは風都市民の集合記憶から生まれたイマジン(=イマジン化した風都くん)』なんじゃないかくらいに考えてましたね。ダブルライドウォッチをソウゴに託すのは、フータロスという『風都そのもの』と言える存在であり、そこに翔太郎やフィリップがいなくとも、Wの魂は正しくジオウに受け継がれるのである……みたいなさ!? ほらできるじゃん!? なんでやらねえんだよ!! というかフータロス、結局ただの良い奴でした終わってるじゃねえか!! それは新登場のイマジンとしてもどうなんだ!?

 ここまで書いておいてあれですけど、オタゴンがいちばん好きなライダーは『アギト』なんですよね。思い入れも平成2期よりは平成1期で、特にクウガ~剣までがお気に入りです。なんで、まさか自分が『仮面ライダーW』をないがしろにされることに、ここまで怒れると思ってませんでした。ある意味でWへの想いが深まりましたね。こんな形で深めたくなかったけど。

今作で消化しちゃったし、ジオウ本編ではW回やらないんでしょうね……

 

ティー

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 スーパータイムジャッカー』とかいう面白アダ名、結局なんだったんですか?

 大東俊介ニコラス・ケイジみたいなオーバーアクトで頑張ってたけど、それがなかったら悪役として何の印象も残らなかったでしょコイツ。アナザークウガになるくらいだから、もっと面白い設定があると思ってたのに。なんでコイツが平成ライダーの歴史を消し去りたいのかも、最後までわからず終い。Dr.パックマンオーケンの方がまだ悪役としてキャラがあったよ……

ホント、なんのための100分だったんだ……アナザークウガだって、この映画に出なけりゃもっと本編で面白い使い方できたろうに……

大東俊介、ちょっと前にも最後に出てくるアイアンキング以外なにもアガらない『ブレイブストーム』とかいうクソ映画にシルバー仮面役で出ててかわいそうでしたよね。頑張ってほしい。

BRAVESTORM

BRAVESTORM

 

 

 ・お話

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 『仮面ライダーは虚構の存在である』ということを描こうとしたのは悪くない。というか凄くイイ。仮面ライダーとは改造人間。すなわち作られしモノなので、ただメタいだけでなく仮面ライダーでやる意味のあるテーマだと言えます。

でも実際はガキがゲストキャラの兄で……みたいなどうでもいい時間軸パズルに尺が使われていて、非常にもったいなかった。ソウゴとフータロスが過去に行くとことかもっと短くできるし、みんなの記憶が消えるくだりもいらないよね。別にあのガキがライダーオタクの兄だったことが判明しても、何も面白くねえよ。この映画は『時間もの』である前に『ヒーローもの』なんだから、あんなややこしいことする必要はないはず。ライダーオタク少年の妄想世界に引きずり込まれたソウゴや戦兎の話として、もっとシンプルにすればよかったのに……

前作の『平成ジェネレーションズFINAL』が悪の科学者を止めるためにライダーたちが集結するというシンプルなプロットをできていただけに残念。

 

・エンドロール

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このエンドロールが本作のダメさの全てを象徴している。

メドレーの曲とエンドロールで流れる歴代ライダーの場面写真が一致してないって、どういうこと……なんでクウガのOPが流れてる時にウィザードと鎧武の場面写真を出すんだよ! そもそも曲自体も「Journey through the Decade」のAメロが流れるバックに『JUST LIVE MORE』のコーラスが流れるというよくわからないメドレーだし……この素材とやろうとしていることは良いのに、それが上手く組み合わせられてないエンドロールは、正に本作の悪い部分の縮図……あとちょっと頑張れよ!って言いたくなるこの感じな!!

未整理でイマイチ足りてないトンチキさは非常に平成ライダーらしかったけど、こんならしさ平成最後の作品に感じたくなかったよ……

 

〇良かったところ

仮面ライダー電王の客演。

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まさか良太郎が出るなんて……まあサプライズ目的で隠していたというよりは、U良太郎でしか出ないとか、変身シーンはないとか、ワンシーンだけとか諸々の事情を考慮した結果、事前に言ったら逆にガッカリされるって考えて隠してたような気もする。でも純粋に驚いて喜べたのは事実なので、あの良太郎登場だけでも正直5憶点。あんなに映画館で衝撃を受けたのは久しぶり。最高だった。

そもそもこれまでの電王の客演はスパロボで例えるなら『いるだけ参戦』のような、電王本編のテーマが扱われたりすることはなかったわけで……本当に電王が“帰ってきた”と言えるのは、今作が初めてですよね。『忘れない限り、存在し続ける』という電王のテーマが良太郎の口から語られるあのシーンも、『脚本監修:小林靖子をやっただけあって非常に『電王』だった。俺たちが忘れなかったから、もう一度『仮面ライダー電王』に会えたんだよな……

あと電王登場のBGMもアガったけど、その後のイマジンズの会話シーンに電王の日常パートのBGMが流れた時が僕は最高グッとキましたね。しかもサントラのタイトルが……

お前を忘れるかよ

お前を忘れるかよ

 

 

仮面ライダービルド』の後日談

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正直、ビルドを全話書いた武藤将吾が脚本じゃない時点で、映画が面白くなったとしてもビルド要素はおざなりになるだろうなと思っていたんですよね。

蓋を開けてみれば、この映画の芯になっていたのはジオウよりもビルド、というか桐生戦兎でしたね。桐生戦兎というキャラクター自体が『虚構のヒーロー』、すなわちこの映画が描こうとしているものの体現者なわけで。テレビ本編で食傷気味になるほど悩んでた戦兎が、作り物の存在であると言われてもまったく動じなかったのがとてもかっこよかった。今回の事件は戦兎にとって、今さらも今さらな話であるというのが最高。

仮面ライダービルド』を経て完成した桐生戦兎がかっこよく活躍する後日談として、とても面白い映画でした。

万丈の言葉で桐生戦兎が復活する16話『兵器のヒーロー』や、戦兎と葛城が一つになってジーニアスフォームが登場する39話ジーニアスは止まらない』を監督した山口恭平がこの作品を手掛けているのも、今作がビルドの映画として面白い要因の一つでしょうね。というか山口恭平、ジオウを一回も監督しないまま映画撮ってて笑う。しかも今作が映画初監督という……ちょっと前の諸田敏ポジションとして直近4作(ドライブ~ビルド)の最多演出なので、そろそろパイロットをやりそうな予感。

今作はシナリオに難あれど、山口恭平監督作としては申し分ない画作りでした。今後のライダー作品で夏映画も見てみたい監督ですね。

ちなみに、かの有名な『宝生永夢ゥ!』コピペを生み出した仮面ライダーエグゼイド第18話『暴かれしtruth!』も山口恭平監督だったりします。

 

〇まとめ

以上、仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』の感想でした。

平成ライダーに熱中していない、冷静なポジションに立つ人間の意見として参考になったのではないでしょうか?

良くも悪くも、今作は平成ライダーらしい映画であったことは間違いありません。上映中、(そうそう、俺はこういうコンテンツとこれまで付き合ってきたんだよな……)と感慨深い気持ちになりました。許せねえ。平成が終わっても、今のノリで突き進んでほしいですね。ある程度スパンを開け、手堅く作るポジションにはウルトラマンが立ってくれているので。おいダメな映画乱発していいって意味じゃねーぞ東映。これからもよろしくな。

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